済州島の地下水は淡水と海水との関係、地下地質の分布特性、地下水位の分布特性などによって上位地下水、基底地下水、準基底地下水、基盤岩地下水に分類さ れる。

• 上位地下水上位地下水は地表面に降った降水が重力によって透水性地層を通じて地表下部に浸透し、緻密な岩石層や粘土層のような低透水性地層に会い、これ以上下部に浸透することができず、低透水層に沿って移動する地下水
• 準基底地下水準基底地下水は淡水地下水体の下部が低透水性堆積層である西帰浦層によって海水との直接的な接触が遮断され、G-H原理が適用されない地下水体
• 基底地下水基底地下水は塩水と淡水の比重差によって淡水が塩水上部にレンズ状に賦存する地下水(Ghyben-Herzberg原理)
• 基盤岩地下水基盤岩地下水は、時代不詳のU層(未固結堆積層)下部に位置する大宝花崗岩(地質年代172.4±5.2Ma)と溶結凝灰岩などの基盤岩内に発達した破砕帯や節理などの有効孔隙内に賦存する降雨起源の深部地下水

済州島の地下水は平均23年を示すが、地域別では大きな差を示す。西部地域は平均30年と比較的古い地下水が分布しているのに対し、南部地域は平均13年と地下水の循環が早く、北部や東部地域はそれぞれ21年と19年と似たような年齢分布を示している。